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医局日誌
〜Doctor's column〜

Episode 6:地下室

カルテは保管義務があり、古くなったカルテは地下室で保存されている。学会発表のため、カルテを探しに地下室に新人ドクターと一緒に出向いた。すごいところだった。この都心のど真ん中でゴーストタウンの縮小版を見た。当然電気はない。なぜだか水に浸かっている。色々な物が山積みになっている。カルテ達は本棚の足の高さが案外高かったので、水没していなかったが・・。

私「電気、おこすことから始める?」新人「こんなところにいいのがあります。」発電機だった。コードを引っ張ってきて電気を起こす。照らす。二人「お~!」すげ~汚い。水で床が見えない。新人「はしご、見つけました!」というか脚立だがえー、でもどうやって向こう岸にいくの?ポケットに懐中電気を入れ、手に欲しいカルテ番号を書いて(一部)脚立を立て、あとは棚から棚へ、よじ登ったまま渡った。

新人「先生~、ここは○○番代です!」私「かなり遠い・・。」なにせ床に降りれないので苦労した。それでもやっと全てのカルテを集めた時は夜10時をまわっていた。しかも棚の下の方にあったカルテはカビが生えていたりした。私の学会準備はこんな地下室から始まった。

このコラムについて

※2006年に掲載したドクターズコラムを再編集したものです。
※当時の表現を使用しているため、読みづらい部分があるかと思います。

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